戦场での枪の使われ方にはいくつかある。有名な使い方の一つに枪衾(やりぶすま)がある。横に三列ほどに并んだ枪队が、骑马队を迎え撃つ戦法である(戦法と言っては大げさだが)。まず、枪队は腰を下ろして片膝をたて、枪を前に构える。横の列できちんと枪の穂先を揃えておく。そうすると、突撃してきた骑马队の马の腹部から前足にかけてに刺さり、落马した武者にも容赦なく枪を突くといった寸法である。
対人の场合はこの戦法は当然ながら通用しない。この场合、大体戦场の中央あたりで枪队同士の激突が见られる。枪队には枪队をぶつけるのである。この时、枪は刺すだけでなく、叩く、払う、斩るといった使い方をする。意外にも、枪で叩くのは相手に损害を与えやすい。実际、武田军の枪には叩く用の木槌が枪の下についていた。